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五井野正博士の世界

ちょっとしたブレイクタイムH

熱圏崩壊でわかった複合生命体の地球

 〜前号からの続き〜

 熱圏は太陽や宇宙から来る放射線を熱に変えて地球を暖めているというお話でしたが、太陽から来る光と熱と、どう違うのでしょう?

 「地上に熱がもたらされるその熱源は太陽熱だというのはわかりますね。実は太陽から光と熱が直接に地球に届くのではなく、太陽からの高速プラズマ流(陽子や電子)が地球の熱圏(電離層)の中で紫外線や熱に変わって、それから地上に光と熱を与えるのです。」

 え!?太陽から光と熱が来ているのではないのですか!?

 「そうです。地球には(図1)のように地磁気があります。この地磁気が太陽からの高速プラズマを(図2)のように地球の全面で防いで横に流します。すると、プラズマ流の一部は地球の地磁気に沿って流れ、(図2)の(A)のカスプに捉えられなかった大半のプラズマ流は、地球の地磁気の外側に沿ってさらに後方に長く吹き流されます。(図2の(B)の方まで)
 そこで、太陽風のプラズマ流の流れと地球の地磁気のつり合う領域の境界線の内側を磁気圏と呼び、その磁気圏は彗星のような形をして後方に長い尾を引き長さは地球半径の数百倍と言われています。ちょうど地球半径の120倍(図2における(B)点)のところで地球の磁場とプラズマ流の圧力が均等になります。
 すると、後方に流れたプラズマ流の一部も磁気圏の尾部(B)から中に入って磁力線に沿いながら、再び地球に近づいて(A)のカスプ領域まで来ると一部は熱圏に入ってきます。このとき地磁気の乱れが起きると、このカスプ領域でオーロラが発生します。(写真1)
 そこでもし、太陽からのプラズマ流がすべて地球の地磁気で遮られて地球の中に届かないと地球は太陽エネルギーを失って極寒と光の無い世界になってしまいます。つまり、地球は地球に住む生命体のために、ほど良い太陽エネルギー(プラズマ流)を地磁気とのバランスによって磁気圏の中に取り入れて光と熱を生み出しているのです。」

 へぇ!そうなんだ。では、そのカスプから入った太陽からのプラズマ流はどうやって光や熱に変わるのですか?

 「では蛍光灯の原理で説明してみましょう。電球はフィラメントに電流を流してその抵抗熱で発光するのですが、蛍光灯の場合は先ず陰極側のフィラメントを加熱すると電子が熱によって勃起されて飛び出し、蛍光灯の中に閉じ込めてあった水銀ガスと衝突して紫外線を発生させます。
 その紫外線は蛍光管の内側に塗ってある蛍光塗料に衝突して私たちが光として見ることが出来る可視光線になる訳です。
 つまり、地球には蛍光管の中にある水銀ガスと同じような働きをする電離層、すなわち、酸素や窒素原子を含む熱圏が存在して、太陽からのプラズマ流である電子や陽子などの荷電粒子と衝突して紫外線や熱を発生させるのです。
 それゆえ、地上に住む我々から見れば太陽が光輝いて見え、また暖かく感じるのですが、もし熱圏がなければ、太陽は黒銅色で光の色も錆びた赤い色に見えてしまうのです。」

 え!?じゃあ、太陽が燃えていて、その熱と光が真空中の宇宙を通って地球に届いているのではないんんだ!

 「そうです。真空中では熱は電播しませんし、太陽からは可視光線ではなく、放射線が地球に飛んでくるのです。しかも、太陽から来る放射線が地上にそのまま降りてしまうと、地上の生物を殺傷してしまいます。
 それゆえ、前号で述べたようにNASAが発表した熱圏が崩壊しつつあるという警告は太陽から来る放射線をストレートに浴びてしまうという危険が生じるのです。
 だから最近の太陽光は日差しが強いだけでなく、身体や目がチクチク痛かったり、疲れたりしませんか?逆に言えば、今まで電離層の働きによって地上に住む全生物がほど良い環境を常に地球から受けていたと感謝の念が起きてくると思います。」

 すごいですね。地球の働きというのは。宇宙はものすごく寒いんでしょう?そんな宇宙の中で太陽と地球がバランスを取りながら地球を暖めていると思うと、まるで地球は卵を温めている鳥のようでもありますね。

 「その通りです。例えば、宇宙空間の温度はマイナス270度と言われていますが、その地球に太陽プラズマ流が10万度の温度で降り注ぐのです。その状況の中で地球を取り巻く磁気圏、そして大気圏が地上に住む生命体を適度な温度で維持してくれるのです。
 もし、地球の温度がたった1度でも上がる、もしくは下がるだけでも、地球の環境や生態系に大きな影響、あるいはダメージを与える場合もあります。そして、太陽自身、周期的な活動期があって、時に地球に強大なプラズマ流(太陽嵐)を吹きつけることもありますが、地球の磁気圏、大気圏がそれをうまく遮断して地球の温度を常に生態系が維持できるように一定温度に保っていてくれているのです。これは現代科学の最高技術をもってしても到底できない神業でしょうね。
 ということは、地球が生命体でなければ説明することができないほどの奇跡的なメカニズムだと言えるのでしょう。それゆえ、謙虚な科学者だったら地球は単なる物質ではなく我々人類や、あらゆる生物を生み出し、そして、大切に養う複合生命体だと感謝の意を込めてそう思わなければなりません。」

 (つづく)


              
五井野 正 (ごいの ただし) 科学者・芸術家
ウィッピー総合研究所 所長 / ロシア国立芸術アカデミー名誉正会員
スペイン王立薬学アカデミー会員 / アルメニア国立科学アカデミー会員
フランス芸術文化勲章受章
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