エルミタージュの巨匠 歌川正国画伯
歌川正国としての五井野正氏（ロシア芸術アカデミー名誉アカデミシャン）は、日本の文化が海外の文化・芸術に大きな影響を与えた事実をもっと日本の人々に認識して頂こうと「ゴッホ・コレクション」と呼ばれるゴッホ自身が残した浮世絵の欠落部分を再現と同時に、ゴッホの人生の謎を絵画によって解明した「歌川正国絵画展覧会」を日本をはじめ世界数カ国の美術館において展開した。同時に世界中の学校や美術館に本物の浮世絵を一万枚を寄贈するというジャポニスム・ルネッサンス運動をスタートさせた。そして現存作家としては世界で最初にロシアのエルミタージュ美術館で展覧会を開催。その他、ロシアのプーシキン美術館をはじめ、アメリカやヨーロッパなど世界各地で展覧活動を中心とした文化活動を行ない世界各国から非常に高い評価を受けているのである。
歌川派復興のため門人会を発足
歌川派は豊春を始祖とし、初代豊国、豊広という二大浮世絵師を輩出。豊広からは広重、初代豊国から国貞（三代豊国）、国芳など優れた浮世絵師達が誕生した江戸時代最大の画家集団である。しかし、広重系は三代で豊国系は四代で途絶え、国芳系だけが残りその流れが伊藤深水等現代日本画となって今日まで続いている。
五井野正博士・教授は1990年8月、200年の歴史のある歌川派を再興し、今日の社会に日本文化の真髄を復活する事を目的として歌川派門人会を発足、歌川正国の雅号で創作活動を開始したのである。
ゴッホの知られざる謎（日本文字の意味）
ゴッホは娼婦シーンから見せられた広重の「名所江戸百景／大はしあたけの夕立」の橋にショックを受け油絵を描き始めることになった。それゆえ、パリ時代に四枚のジャポネズリの絵画を描き、その中に「大はしあたけの夕立」を模写した絵がある。
歌川正国画伯は「ゴッホは牧師であり、当時、娼婦は最低の堕落した救われない者との扱いを受けていたために家族、親戚からシーンとの同棲に猛反対を受け、それがきっかけでゴッホはシーンと結婚する事になった。そして、もしシーンが日本に生まれていたらシーンは芸者にあたり、芸者は西欧では富士、さくら、芸者という日本のシンボルであり芸術的なモデルだった。そこで日本の浮世絵によってシーンを救いたかったのです。その心の証しとして4枚のジャポネズリの絵を描き、その一枚にシーンと結婚したことや結婚日を絵の四方を取り囲んだ枠の中に日本文学で描き残したのです。」と衝撃的な発表を行った。
又、歌川正国画伯は実はゴッホは自殺ではなかったという事実など科学的な証拠をもとにしてゴッホの真実を解明した世界的第一人者として海外で知れ渡っている。
「美は世界を救う」歌川正国画伯精力的な文化外交
ゴッホの愛した浮世絵と歌川正国展
ロシアのプーシキン美術館、世界有数の美術館エルミタージュで展覧会を開催し大成功を収めた歌川正国画伯はアメリカやウクライナ、ラトビアなど各国からの開催要請が相次ぐ中、超ハードスケジュールを調整しながら精力的に展覧会を開催し、アメリカではセンセーショナルを呼び起こすほどの大人気を泊した。各展覧会では印象はゴッホが作品の中に描いた日本文字の謎を絵画に描いて展覧しており、又、講演会では印象派の印象というのは浮世絵から学んだこと、浮世絵は手で目で触って鑑賞するものであり、和紙は大切に保管すると千年でも保存できるとの歌川正国画伯の講演内容に訪れた人たちは皆びっくりし感激をするのである。
美術館はじまって以来の大反響
モスクワ市内クレムリンの西ヴォルホンカ通りの左手に世界で最も充実した美術館のひとつと言われているプーシキン美術館がある。古代エジプトの装飾品からギリシャ、ローマ時代の美術品、ゴッホやピカソまでの近代絵画まで２０００点以上の作品が展示されている。
プーシキン美術館で開催された歌川正国画伯の展覧会（９５年７月）のオープニングセレモニーにはロシアを代表する文化人や芸術家、各国大使等の招待客約１５００人が詰めかけた。この模様はテレビや新聞各社が一面で取り上げ、会期中は美術館側が悲鳴を上げるほど問い合わせが殺到し、美術館始まって以来の大反響に関係者の驚きようは言葉に言い表せないほどだった。
世界初・ゴッホの謎を発表 (エルミタージュ美術館)
首都モスクワに次ぐ都市サンクト・ペテルブルグは宮殿跡も多くモスクワにはない独特の魅力と雰囲気を兼ね備えた芸術と文化の街である。 ロシアが世界に誇る超一流のエルミタージュ美術館は歴代皇帝の住まいであった「冬の宮殿」と４つの建物が廊下で結ばれ、部屋の総面積は４万６千㎡、部屋の数１０５０、この部屋を繋げると全長２７㎞にも達する。この建物に収蔵されているコレクションはエジプト、ローマ、ギリシャの古代美術、ゴッホ、ゴーギャン、セザンヌ等の後期印象派ピカソ等の絵画まで３００万点にものぼり、内容としても超一流であり世界有数の大美術館である。
歌川正国画伯は世界有数の大美術館（エルミタージュ）での展覧会（９５年９月）において日本人ではじめて、そして現役の作家でも世界ではじめて個展を開くという快挙をなしとげ、国際的巨匠としての地位を確立した。オープニングセレモニーには千人を超す観客や報道関係者が会場を埋め尽くし、画伯は講演会の席上、世界ではじめてゴッホの絵に隠された謎を発表し大反響を呼び起こしたのである。
しかし、人々が驚いたのはこれだけではない。エルミタージュ美術館はフランスのルーブル美術館をはじめ各国の国立美術館の関係者が一目も二目もおく存在であり、この美術館で個展を開くことの重大さは想像を絶する大変なことであり、あまりのすごさに言葉を失うほどだった。
全世界の学校に浮世絵を寄贈！
歌川正国画伯は無名時代の印象派の画家モネやマネ、ゴッホ等に影響を与え、そして時代を越えて現代の絵画や工芸、ファッションに大きな影響を及ぼした浮世絵をこれからの世界を切り開く子供や学生達にもっと身近に目で手で触れ親しんでもらいたいとの願いから全世界の学校に浮世絵を一万枚寄贈するジャポニスム・ルネッサンス運動をスタートさせている、そして今、目標をクリアする一歩手前まで来ているのである。
