拉致被害者家族 ロシアで再会、帰国か!?
週刊現代の記事「漏れてきた参院選直前の小泉サプライズ」が永田町に激震
先週発行された週刊現代(6/26号)のザ・ニュースセンター政治のページに「漏れてきた参院選直前の小泉サプライズ」の記事が掲載され永田町に激震が走ったようだ。
その問題の記事とは
「参院選直前、小泉首相がロシア極東地域を訪問する可能性が高まっている。そこではプーチン大統領と北朝鮮の金正日総書記を交えた3カ国首脳会談が行われる見込みだ」というコメントがプーチン政権中枢に太いパイプを持つA氏の言葉として載せられていたからだ。
しかも、A氏は、
今年の2月に開催された6カ国協議直前にロシアを訪ね「北朝鮮が参院選前に拉致被害者の家族を帰す」という情報を入手、5月22日の小泉首相の再訪朝を予見した人物として紹介されていた。
実は、あおぽも今年の2月にこのA氏からもっと詳しい情報を得ていたのである。
それは、北朝鮮大使がプーチン大統領筋に語った話として「拉致家族数人を選挙前に日本に帰すが、この話が公式として報道されれば、非公式になる」というものだった。
そこで、あおぽはA氏の要望もあって人道上と拉致家族の帰国を願ってこの情報を載せなかったのである。
そして、A氏の予告通りに小泉首相が5月22日訪朝して拉致家族5人の帰国が実現したが、1週間後にA氏がロシアから帰国し「6月末、ロシアのウラジオストックでプーチン大統領と金正日総書記、小泉首相の三者会談が予定され、その時に、ジェンキンスさんと曽我さんが対面し、場合によっては帰国できるかも知れない」と驚くべき情報を与えてくれた。
このA氏とは、1996年(平成8年)にエリツィン元大統領が心臓病で危険な状態になった時に、ロシア大統領筋から呼ばれてA氏の発明した薬で奇跡的にエリツィンを救った人物である。
そして、エリツィン大統領はそれを感謝し、当時サンクトペテルブルグのソプチャック知事との間で、911(民間救助機構)の設立に協力してくれた。
A氏はソプチャック知事と同じく創立者会長となり、その実務を行ったのが当時第一副市長だったプーチン氏とイワノフ氏(現国防大臣)であった。その後、モスクワにも911設立のため、プーチン氏はモスクワに移り、その後、国家安全保障会議議長の役職を得てロシアの首相になった。
そしてA氏は、ロシア大統領府の顧問としてロシアの経済発展に協力し、その功績が認められ、現在プーチン大統領が設立したアカデミーの会員となって日本とロシアの友好関係に大きな貢献をしている。
そこで、あおぽの読者ならもうお分かりのようにA氏とは、エリツィン元大統領の信頼を受け、橋本前首相との間で北方四島返還の非公式会談を実現させ、返還寸前のところで、日本の外務省や鈴木宗男等の妨害によって実現不可能となった内容の記事を特集したあおぽVOL305号の主役であり、フランス政府から芸術の文化勲章を受章した五井野正教授(ウクライナ国立芸術アカデミー名誉教授)その人なのである。
ところで、この記事が掲載された週刊現代が発売されると、永田町やマスコミはこの情報の事実確認に動いたようだ。すると、6月18日読売新聞朝刊は“金正日総書記が月末に訪ロしてプーチン大統領と会談予定”と掲載。その日のテレビニュースで小泉首相と金正日総書記の会談の内容が報道された。
それは金正日総書記が北京かロシアでジェンキンスさんと曽我さんを対面させるというものだった。あとは小泉首相が拉致家族の為にウラジオストックに行くか行かないかだけである。まさに五井野教授の言ったとおりとなったのだ。
ところで、週刊現代の記事のなかで「ロシアが狙っているのもズバリ、日本のカネです」と掲載してあるが五井野教授は「このようなことは述べていない。ロシアに対して非常に失礼である。」と述べた。なぜなら、教授は拉致問題の解決に対し「日朝間の平和安全問題だけでなく、極東アジアの平和や安全と秩序の回復に繋がるので、ロシアが指導力を発揮して拉致問題の解決に力を貸してほしい」とお願いしていたからである。
拉致問題の解決の裏にはこうした人たちのさまざまな努力が秘められていたのである。