ちょっとしたブレイクタイムE
二酸化炭素が原因する地球温暖化の真相(5)
先週金曜日(7日)発行のあおぽで掲載した「ちょっとしたブレイクタイムD」の記事内容だども、秋田市の皆さんからすごい反響があって、月曜日日はもう30通近くの感想文や電話等をもらっているんだ。感想文の一部を読者の皆様に紹介してえと思うんです。
○ノーベル平和賞はヨーロッパの国の平和に貢献した人が団体(特にノルウェー)に出す賞というくだり納得しました。(60代男性)
○北極海の氷山が溶けて海の水位が高くなると聞いたことがありますが、そうではない事を知り、職場の方々や友人に教えたいと思います。(20代男性)
○ノーベル平和賞の意味がよく分かりました。原子力は絶対反対です。(60代女性)
○写真でも分かるように北極海の氷が5年間で過去最少面積を更新中と知りました。そのように地球は温度が上昇しているのだと思います。今年の夏は暑かったが、このままいくとどのようになるのか心配です。(60代女性)
○いろいろなニュース、出来事がありますが、それぞれ奥が深いものがありますね。そうなのかと言う納得できる記事内容に感心します。(60代男性)
○氷が溶けるほど、地球は温暖化している?しかし海面がそれほど上昇していないことに一安心。でもノーベル賞の選考ではなかなか不可思議な問題だと思う。(50代男性)
○温暖化を心配していましたが、海面上昇は心配ないことが分かりました。有難うございます。(60代男性)
○小さな記事ですが、実に大きな奥深い内容です。世界の流れに出遅れないように人々の目が覚めるような「凄い」をこれからも期待します。(50代男性)
○北極海の氷の状態が気象衛星の写真で興味深く見られた。深層海流のメカニズムも理解できた。他のフリーペーパーではお目にかからない素晴らしい企画です。(60代男性)
○テレビのニュースやワイドショー、新聞等では分からない奥の深い部分を分かりやすく解説されていていつも勉強させて頂いています。(60代男性)
○ノーベル賞もロシアよりアメリカの方が受賞者が多いのでは?(60代女性)
○ノーベル賞もお金が絡んでいたのか?知らなかっただけにショックを受けた。(50代女性)
○世界的なニュースが分かりやすく記されており、とても参考になります。ぜひ、世界のグローバル的な流れに遅れないように期待します。(50代女性)
○文中の小学校の理科でアルキメデスの原理を習ったと思うが…という言葉にハッとし、そういえば習ったと思いながら読めた。(40代女性)
という訳で、北極海の氷が溶けてもアルキメデスの原理から、海水面が上がらねえという内容の感想文が半数近くで、次にノーベル賞のことが20〜30%もあったんだ。そこで、秋田市民の感想として何でも博士に聞いてみるべぇ。
北極海の氷が溶けても海水面が上がらないという話を聞いて驚く人がたくさんいました。
「そうですね。ではまず結論から始めましょう。今年の3月25日の時の北極海氷の衛星写真(写真1)と昨日の北極海氷(写真2)とを比べてみましょう。ずいぶんと氷の面積が違っていますね。どのくらい氷の面積が減少したのかを知るために、今度はグラフ(図1)で見てみましょう。
Sep(9月)の途中で切れている赤い線が今年の海氷面積ですが、今の段階でもこの30年間で一番面積が少ない。今年の冬の最大海氷面積と比べて、約4分の1の面積になっていますね。これだけの面積の氷が溶けても海面が上昇したと世界は大騒ぎしていますか?
していません。では、どうして北極海の氷が溶けたら海面が上がるとみんなが思っているのでしょうか。
「私も不思議に思って色々調べました。そしたら、日本の環境省が原因だったんですね。武田邦彦・丸山茂徳著の『「地球温暖化」論で日本人が殺される!』(講談社発行)に書いてありましたが、アル・ゴア元米国副大統領と同時にノーベル賞を取った、IPCCの英語の原文では、『南極の氷も北極の氷も、ほとんど海水面の上昇には関係ない』と書いてあるのに、『地球が温暖化すると極地の氷が溶けて海水面が上がる』と誤訳しているのです。
そこで武田邦彦中部大学教授の研究室の学生が環境省に電話したところ、『ICPPの長い英語の報告書を短い日本語に訳したら表現が逆になった』と言ったというのです。
しかも、1980年以降ずっと毎年の『環境白書』には、南極と北極の氷が溶けると海水面が上がると書いてあるというのです。」
エッ!信じられない!無茶苦茶ですね。じゃあ私たち日本人はそんな誤訳を信じさせられて世界一馬鹿ということになりますね。誤訳された環境白書を読んで日本のマスコミや学者は一体どうおかしくなったんでしょうか?
(次号につづく)