ちょっとしたブレイクタイム35
複合生命体の太陽系惑星24
・先週号は大きな反響がありましたが、少し単純な質問をしていいでしょうか?(ハイ、どうぞ)「太陽フレア」のフレアはフレアスカートのフレアと同じ言葉ですか?
「はい、そうです。フレアという英語のスペルはflareで先週号では”ゆらめく炎“と説明しましたが、その意味に限定することなく様々な意味があります。」
・やっぱりそうですか。だから前回は女性の人には馴染みがあって興味深く読めました。それともう1つ、読者からの質問なんですが、太陽からの放射線と太陽風とは同じものなのですか?
「同じものです、放射線とは一般的には原子の崩壊時に放出される粒子や電磁波のことです。福島原発事故によって放射線問題がクローズアップされたので、放射線と言うと原発事故とイメージが重なると思いますが、太陽も核反応によって放射線を出します。
その放射線は太陽風とも呼ばれて、地球に到達し地球の磁場によってその多くは遮断されて後方に流れますが、一部分は地球の中に取り入れられて電離層で紫外線に変えられます。それから光、つまり可視光線に変えられて光と熱が地上に届くという話は前に(2012年10月5日)お話しましたね。」
・ハイ、その時の図をもう一度掲載します。(図1)ところで、話は変わりますが先週の5月20日にアメリカで巨大な竜巻が発生して多くの人が死亡しました。一部の新聞では地球温暖化に伴う異常気象と説明していますが、いつも異常気象が起きると地球温暖化が原因と言っているような気がします。マスコミはどうしてそんな説明の仕方ばかりするのでしょうか?
「まず、自然は異常ではありません。自然を鏡のように見れば、私たち人間の方が異常になっているのです。例えば、核戦争をすれば放出される放射能の影響で核の冬がやってきて地球は凍り付いてしまい、結局は人類は滅びて勝利者は誰もいないということがスウェーデンの研究所で30年前頃に発表されました。つまり、原爆は一時的な破壊では終わらないのです。
とすれば、原発事故が起きて原爆500発分以上の放射能が放出されれば、核戦争と同じ位の放射能を放出します。すると、放射能は電離層という熱圏を破壊します。特に放射能はイオンを持っていますから北極や南極の磁極に集まりやすいのです。
そうなると、前(2012年10月5日号)に“熱圏崩壊でわかった複合生命体の地球”で述べたように、太陽からの放射線が北極圏上空からストレートに入ってきて大気圏に大きな影響を及ぼします。NASAは2010年7月15日に熱圏が崩壊しつつあると警告しました。その年の夏は日本列島が驚くほどの猛暑に見舞われたことを覚えていますか?」
・覚えています。その時も地球温暖化による異常気象と騒がれました。
「そうですね。原因は地球温暖化ではなく、熱圏の大幅な縮小による地球の大気温度調節が出来なくなってしまったことです。生物で言うと体温調節が出来なくなってしまったのです。そのため、地上に振り注ぐ紫外線の量が増加してしまったという訳です。
例えば、今まで、地上に降りてくる紫外線の強さの指数は10であったのが2010年6月中旬以降になると急激に上がって指数が14まで上がりました。しかも、太陽から来る放射量も20%も増加しました。
逆に言えば、本来なら太陽から来る放射線が熱圏の働きによって有害な放射線が遮断されて地球の大気圏上空を暖めるのですが、熱圏崩壊で放射線を遮断出来ない分だけ地上に降り注いだ結果、地上は猛暑となり、逆に大気圏の上空はその分寒気化してしまいます。
その時、地上と上空では寒暖の差が激しくなるために、竜巻が発生しやすくなります。気象専門家の中には低気圧と台風と竜巻の違いがわからなくて一緒くたに解説する人がいますがそれは間違いです。
と言うのも、昨年日本でも茨城県と栃木県でも竜巻が発生しましたが、台風はそんな場所で発生しないことは皆さん方のほうがよく知っていると思います。しかも、台風は大型でも風速20〜30メートル位でしょう。ところが、竜巻は今回起きたアメリカ南部のオクラホマ州の竜巻は風速80メートルを超えています。」
・本当にそうですね。ある夕刊紙では竜巻の発生を温暖化による海水温度の上昇による低気圧の発達と説明していた気象学者の説を取り上げていましたが、それだったら夏になれば太平洋のあちこちで竜巻が起きて船があちこちで沈没しますよね。でもそんな話は聞いたことがありません。
「その通りです。問題は竜巻だけではありません。上空で起きた寒波がやがて地上のあちこちを襲うことになります。これが、場所によっては熱波や寒波が発生する原因ともなる訳です。」
・と言うことは原因の理由がわからない時は馬鹿の1つ覚えでエルニーニョ現象とか地球温暖化という言葉を使えば国民は納得すると思っているのですね。学者の考え方なんて良くわかりました。
「でも最近は大衆も利口になって勉強してきていますから、そんな言葉を使っても無理ですね。CO2の地球温暖化にしてもちゃんと科学的データを提出して国民に納得してもらわなければ今は通用しません。国民を馬鹿にしていつまでもそんな事をしていると原発事故と同じように国民から信頼を失います。」
・そうですよね。何でも博士の説明で色々と納得しました。地球温暖化の説明だと記録的な暑さになったところもあれば、同じ時期に記録的な寒さになったところの原因まではまったく説明できませんからね。
「そうです。仮に地球温暖化であろうと地球寒冷化であろうと気温というものは急激に上がったり、下がったりするものではありません。100年単位で1度上がるか下がるかの気温の違いです。
ですから、急激な温度変化は地球温暖化という説明では不可能です。それよりも、気温を制するものは太陽の日射量が大きいですから、太陽の日射量の大きな変化が気温の大きな変化を及ぼすという考え方を、まず気象庁やマスコミが常識的な認識を持って欲しいですね。」
・そうですよ。子供でもわかるような話ですからね。では何故、何でもかんでも地球温暖化のせいにするのでしょう?
「まず、原因の1つに”無知“ということが考えられるでしょうね。かつては異常気象が起きるとエルニーニョ現象とかラニーニャ現象という言葉で説明していました。しかし、予想となると、当たらない方が多いのと、ちゃんとした説明が出てきたのでここ最近になってはあまり使われなくなってきた感じがします。」
・そう言えばそうですね。でも、まだCO2による地球温暖化説を主張する学者をマスコミがまだしつこく取り上げていますよね。
「それは中日新聞の2012年11月8日朝刊にも書かれているように“原子力ムラ”の力が依然として強いからとも言えるでしょう。」
・そうなんだ。今の専門家や大学教授は政府や大企業から名誉な役職や援助金などが付かないと困るから、なかなか真実を言えないんだ。
「そうとも言えますね。彼らの多くは文科省の課長クラス以下の下で働いているから、政府の方針、つまり文科省の教育方針の通りでしか言えないのです。そうなると、その意見を取り上げたり、学んだりするマスコミや日本の学生は増々海外から取り残されてしまいます。」
・それじゃあ、本当に日本はこれから人だけでなく原発事故によって身体も気候ももっとひどくなりますよね。(ハイ)それにしても、原発問題や温暖化の問題も政府の方針通りの事しか国民は知らされないのには本当に困ります。さらに、政府の方針通りしか書かない、報道しないマスコミも悪いですね。でも、あおぽは違います。